“ツイフェミ”的

 “ツイフェミ”という言葉は手垢のついた言葉だし、私の観測範囲ではミソジニーの気がある人が使っているきらいがあるので本当なら使いたくないのだが、すでに流通している言葉を勝手に変えるわけにもいかず、ここでは仕方がないので使う。

 

 知人のRTで流れてきたツイートだが、『鬼滅の刃』でヒロインの竈門禰豆子のキャラクター造形が現代日本の女性蔑視の象徴だと述べているものがあった。

https://twitter.com/FeminiV/status/1346600911544623104

 

 この人は別のツイートで「同性愛は治すべき」などというホモフォビア丸出しの発言をしているし、まあ釣り垢だとは思うが、こういう読解をする人は他にもいそうな気がするので一応書いておく。

 

 登場人物の造形からこういう解釈を引き出すのなら、その登場人物がその後の物語展開でどのような役割を果たしていて、それがどういう効果をもたらしているのかまで考慮にいれないとまるで意味がない。

 

 

 たとえば禰豆子なら、鬼だけれども通常の鬼とも違うややマージナルな存在として描かれていたりだとか、アニメの6-7話では炭治郎の危機を極めてアグレッシヴに救う描写があったりするのに、そういった事情を一切無視しているという点からしても、上記の同性愛差別主義者の読解はただの誤読である。

 

 ちなみに個人的には『鬼滅の刃』の面白さがあまりわからず、ほぼ義務感でアニメを履修しているのだが(半分くらいまで来た)、どのあたりが魅力的なのだろうか?教えてほしい。